『うたの日』はじめました 8月のまとめ

短歌をまじめにやろうと思い、短歌の入門書を読んだのであるが、どの入門書にも「結社に入り定期的に歌を詠むことが大事だ」「歌会に出てみることだ」とある。

「結社に入る」とはどんなものか知らん、とtwitterで短歌をされている方をフォローしてみれば、結社に所属している人も多かったのだが、同時にインターネット上で詠んでいる人も多くいる。

ネットプリントハッシュタグでの題詠、そしてよく見かけたのが『うたの日』への投稿だ。「まいにち歌会やってます」と煽りのとおり誰でも投稿ができ、誰でも投票ができるインターネット上での歌会を模したサービスらしい。

まずはここから、と初めて見ることにした。

以下は、8月に投稿した短歌だ。

続きを読む

8月の読書まとめ

8月の読書メーター
読んだ本の数:14
読んだページ数:2879
ナイス数:1

短歌の読書会に出て以来、しっかりと短歌を鑑賞できるようになりたいと思い出した。
ただ手遊びに短歌を詠むのではなく、いい短歌を詠みたいと思うようになった。
ということで、短歌の入門書をいくつか。

そして、9月9日の大阪文学フリマに向けて、ブックデザイン、デザイン、装丁の本をばらばらと。
落ち着いたらもっと包括的なデザインの本を読みたい次第。
(学生の頃に芸術論系の本を読んでいたはずだが、どうにも身につかない)


続きを読む

7月の読書まとめ

7月の読書メーター
読んだ本の数:16
読んだページ数:3471
ナイス数:5

 

イベントに参加することが多かった7月は、その関係の本をがつがつ読んでいたようです。

穂村弘、まみ以来ほうぼうの雑誌で見かけては読んでいたけれど、まとまった本を読むのは久しぶりでした。8月はもう少し短歌関連を読み考えたいところ。

あとは國分功一朗さんの講演会に行ったので著作を読み、フリーペーパー交換会のためにレイアウトの本を読み。レイアウトどうやって勉強したらよいかさっぱりわからん……

続きを読む

【フリーペーパー読者様】読んで頂きありがとうございます!

7月28日YOMSさまでのフリーペーパー交換会ペーパートークにて発行しました「ヒヤソノホカノ」を手に取っていただきありがとうございます!

今回は、ことでん小説の抜粋とカエル短歌をまとめてみました。
感想など頂けますと幸いです。

普段は現代詩をメインにこつこつと創作しております。
次回は2018年9月9日の大阪文学フリマに参加予定です。
また、今後の参加予定などはTwitterやこちらのブログでお知らせします。

twitter.com

blog.hatena.ne.jp


またお目にかかれましたらうれしいです。

お読みいただきありがとうございました!

『ルポ川崎』読書会ルポ

2018年5月30日(水)高松市の本屋ルヌガンガさまで行われた読書会が面白かったので感想を少しばかり。
今回初参加の読書会、題材は磯部涼/著『ルポ川崎』。ラジオで著者が話しているのを聞いて気になっていたところでの読書会であった。
 

ルポ 川崎(かわさき)【通常版】

ルポ 川崎(かわさき)【通常版】

 

 
2015年に「中1男子生徒殺害事件」と「簡易宿泊所火災」という社会を揺るがす事件が立て続けに起きた川崎。『ルポ川崎』はそこに住む人々への取材を基にしたルポルタージュ作品である。

今回、私にとっては初の読書会となるのだが、ルヌガンガ主催の読書会としては第8回にあたるのだそう。そこでルヌガンガ店主さまの立てられた裏テーマがこれだ。

「文学以外で読書会は成り立つのか」

確かに、街中で行われる読書会では文学作品が多いように思う。面白いテーマだがまずは読書会を実践しないことには始まらない。

それでは下記に、読書会中気になったトピックを基に感想と記録としてまとめたい。

日本語ラップの潮流

本書では多様な川崎のアーティストに取材をしている。中でもウエイトの大きいBADHOPの話を皮切りに、本読書会でもまずは日本語ラップの話があがる。

 

読書会参加者の大半が入手したであろう版――第5刷・第6刷の裏面の帯にはこうある。「上から目線の若者論、ヤンキー論、郊外論を一蹴する」

『ルポ川崎』にはこういった「上から目線」を寄せ付けない「ホントウ」のことをラップする川崎の若者が描かれている。

 

「アメリカで劣悪な環境とそこから生まれるラップ・ミュージックを体験してきた彼にとって、当時の日本のラップ・ミュージックは生ぬるく感じられた」p.183

「そういった若者たちをむしろ積極的に起用した件の企画は、ショウビジネスの枠を越えてラップ・ミュージックの本質を映し出すと同時に、彼らをアンダーグラウンドからひっぱり上げようとした」p.99

日本のラップの一潮流として、生々しい「リアル」「ホントウ」をラップする声が上がっているのは確かだ。

ローカル

今日はローカルの時代でもある。本屋ではいわゆる「旅モノ」がほとんど売れないのだそうだ。

マイルドヤンキーなる言葉が聞こえて久しくもある。マイルドヤンキー、つまり地元志向の強い、ゆるいつながりの中だけで一生を終える若者を指すのだが、『ルポ川崎』の中でも若者のマイルドヤンキー的なる傾向が見られる。

「『川崎区のヤツらって人生が地元の中だけで完結してるんですよ』」p.81

 

「ひどい場所」であることを自重しながらも、そこから出ない川崎の若者。そして若者の「仲間」感は関係性の閉塞へとつながっていく。

川崎「中1男子生徒殺害事件」は「仲間」にすらなじめなかった少年の起こした事件だったという。

「川崎区の不良たちが口を揃えて言うのは、地元で彼は浮いていたということである」p.80

 

カルチャー

『ルポ川崎』ではどの章においても、カルチャーになかば楽観的なまでの希望を見いだす。閉塞していくムラ的価値観から抜け出す、外に開けた風穴として、カルチャーを位置づけている。

「川崎の不良少年は、目隠しをしてタイトロープを渡っているようなものだ。なんとかゴールまで行き着いたBAD HOPは、続く少年たちに手を差し伸べる。」p.41

繰り返される希望と、外と内を行き来すること。その架け橋となるカルチャーへの希望をもって読書会は散会となった。

 

ここで、最初にルヌガンガ店主さまのおっしゃった裏テーマを思い出したい。

「文学以外で読書会は成り立つのか」


生の語りをルポルタージュたらしめているのは何か? 作者・磯部涼が幾度も川を越え、織りなした文章こそにその文学性が現れるのではないだろうか。例えば私が『ルポ川崎』の中で気になったのは、作者の手癖なのか度々使用される「あるいは」の接続詞のような対比表現の文章の危うさであったのだが、それがかえって越境するような感覚をもたらし心地よかったのだ。

文学以外でも読書会は成立した、が欲をいえば文学以外とされる作品の文学性について踏み込んで話してみたくもあった。

わたし、俳句つくれない


「現代詩に行き詰った」そんな気がして落ち着かない。香川の誇る大先生菊池寛記念館の真下でぐるぐるしていてもちっとも恩恵には預かれない。投稿してもひっかからないし、そもそも発売日に文芸誌が書店に並ばないのでシーンに乗れてないようで焦る。ところで、先刻からぐるぐるしている菊池寛記念館の真下は市立図書館である。
 

俳句を遊べ!: コ・ト・バ・を・ア・ソ・ベ!Vol.1 (小学館SJ・MOOK コ・ト・バ・を・ア・ソ・ベ! Vol. 1)

俳句を遊べ!: コ・ト・バ・を・ア・ソ・ベ!Vol.1 (小学館SJ・MOOK コ・ト・バ・を・ア・ソ・ベ! Vol. 1)

手に取りたるは『俳句を遊べ!』。
ふむ、ちょっと俳句やってみるか。詩がどうにも行かないときに、手遊びに短歌をやると気分がいい。俳句もそんな気晴らしになればいい。

で、読後。

bookmeter.com

>本書曰く「俳句に自意識はいらない。自意識は短歌。」

わたし、俳句だめなのでは?
自意識出しちゃうとよろしくないってのが、絶対にひっかかる。きっと。

ともかく何もなしにつくるのも心もとない。
NHKローカルの番組、『四国おひるのクローバー』内に「夏井いつきのムービー俳句」なる準レギュラーコーナーがある。俳句のコーナーとは、さすが俳句の聖地愛媛の松山放送局。

 

www.nhk.or.jp

  

四国 おひるのクローバー | NHK松山放送局

(※動画のみ) 

 

この動画をみて詠んだのがこれだ。 

 

引っ越しの街春の海近き街

てのひらは捜索す強東風の色

砂場に落ちていてバレンタインデー

蒲公英は西洋でよしとはマツコ

さかさまのミモザ美容師ふるる耳

 

今回はどれも落選。

なんというか。饒舌さというか、饒舌すぎて17文字に収まりきっていない。ゆえに詩として物足りない。
まだまだ勉強の余地ありですね。

電気羊の夢から醒めたか?それならなにか書いてみようか?

現代詩だの短歌だのといった詩歌をあちらこちらに投稿してとっ散らかっている。

ブログでもないよりはましだろう。

さて、いま、文芸系でブログやるならどこのサービスがよいのか。

 

ただひとつ言えるのは「FC2ブログは使えない」。

いや、使い辛いとかそういった話をするつもりはない。

ちょっとしたためらいである。

 

ママとうまくやれず、家を飛び出すことがあった。高校2年生。

夜は横浜のインターネットカフェでブログを更新していた。

そんなある日投稿した覚えのない記事が投稿されている。

『no title』

 

たった一文、記事の内容は

アンドロイドは電気羊の夢を見るか」。

 

そういったわけで、今もFC2ブログだけは、ちょっと、使うの、躊躇われちゃうな。

(しかしなぜにはてな