『ヒプノシスマイクRule the Stage -Ideal&Reality-』現地で観てきました~!
大雨の余波でぎっちぎちの満員になった山手線から吐き出され、客席で一息ついたところに、みたい乙統女さまが矢継ぎ早にお出しされ、わけがわからなくなったまま一日経ってしまった。つまり、ほとんど覚えていません。
なんとしてももういちど観に行きたいところですが、リセールがとれない。う~ん、とりあえず初発の感想をば。
圧倒的な歌唱力で相手をねじ伏せる、「天都己姉妹???」、それよりも資金集め、「誠に遺憾です」と、こんな乙統女さまがみたいがたくさんみられた。
極めつきに、「ごめんなさい、ごめんなさい、でもこれが乙統女なのです」で、もう戻れない、理想の○○であれない悲哀といえる曲である。
これだけであれば悲哀と後悔に満ちた曲であるがこの後に畳みかけるように「これが東方天乙統女」と続く。
すると「ごめんなさい」の曲にも、本当にそうなのか?開き直りではないのか?と疑いを抱く余地がうまれる。
いや、これは私が女性のラッパーやシンガーの、「それが何?」とか「で、あんた誰?」のような開き直りソングが好きなのでそれに引きつけているだけかもしれないが。
今回、何かの理想を掲げる曲には、前後か間に本当にそうであるか?(いや……)と比較的わかりやすくエクスキューズが挟まれていたような。「この国をつくるのはあなたたちです」の資金集めソングも一愛のエピソードが挟まれていたり……。前作の「排除」の曲より相対化されて掲げられた理想は正しいのか?と疑問をもちやすくなっていた。こういうつくりにするとその分、余白はうまれにくくなるものだが、少なくともこの曲に関してはそれでいいと思う。
と、ひととおり乙統女さまにきゃあきゃあしているところに、仄仄の「思ったより楽しめたわね」がくるわけだけど。悪趣味な楽しみ方をしているのはわかっているつもりだったけれどあらためて仄仄にいわれると、あ……そうですよね、これにきゃあきゃあ言うの悪趣味ですよね……って真顔にならざるを得なくておもしろかった。
ヒプステのある種の若者にみられる軽薄さとか浅はかさをさらっと確実に描いているのがわりと好き。今回の朧ちゃんもその質感で描かれている気がする。わりと若いのではないかな。一愛も前作では合歓より年上もあり得ると思っていたけど、同様に合歓と同じか年下ぐらいなのかもしれない。
「もうじゅうぶんに傷ついてきたのだから」みたいな台詞よかったな。
天都己姉妹の影の演出好きだった。影だし。感情のすれ違いが端的にみえて。
姉妹対決で「愚かな妹」は突き放すためだけど、その前の「相変わらずズレたことを言う妹だ」は普段から言ってそう。愛されていても合歓の「守られるだけじゃない」みたいなすれ違いからくるフラストレーションはたまっていそう。
一香のたらし仕草みてると一月がめちゃくちゃ気になるんだけど、でも同じ仕草でも男男でやるのと、男である兄さんをロールモデルにしている一香が女にやるのとでは違ってくるか?一愛の目の前でもやっていたし、月の音でも普通にやってそう。仄仄のそれとも違うし、この差が何ともいえない。もう一回観たらこの辺もっとよくみえると思うの。もう一回観たいんだけど。
主題歌聴いた段階で蒼乃風カルトとか宗教団体とかスピだったらどうしようって、ちょっとその関係身内でいろいろあったため素直に好きになれなくなっちゃうって心配してたら、理想の乙統女としての「全ての人を幸せに」でほっとした。ほっとしすぎてそれしか感想が無い。ごめんなさい、だからもう一回観させてください。
ダンスとか主題歌冒頭のタンタンタンタタンってフラメンコみたいな手の動き足の捌きも好きだし、かっこいいとこたくさんあったのに、もう思い出せない。せめてもう2,3回は観たい。これが今回の感想です。
ここまでも欲の話だった気もするけど、かなわなくて全然いいただの欲の話をします。
乙統女の政党立ち上げた頃の年上の同士がいてほしい。幼馴染でもいいや、蒼乃風年上じゃだめ?年上が精神的おねえさま言ってるんじゃだめ?
今回“b***h”チャンスいっぱいなかった?言ってほしい。スラングと罵倒が足りない。
比較的ラップが少ないのがちょっとかなしいけど歌めっちゃうまいしかっこいいからこれはこれで。
崩壊の足音が聞こえるお茶会ドラパ好きだから、ちょっととんでお茶会やってほしい。あそこでお茶会やって反感かってたのもちょっと好きだから何かしら。ちょうポップななかよしソングとか。



